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【年金数理】確率変数と年金

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今回は、確率変数と年金現価の関係についてみていきましょう。

◆余命を表す確率変数

T>0でTは死亡・故障などのある対象を死亡・故障までの時間を表す確率変数とします。このTの確率変数は連続型(continuous)の確率変数としておきます。

Tの分布について

・・・①

という関数を考えましょう。これを生存分布関数(survival distribution function)もしくは生存関数(survival function)といいます。

次に、はあるx歳の被保険者が死亡するまでの時間の長さを表す確率変数とします。

ここで、0歳のからの余命より、x歳の被保険者が生存しており、x+t歳まで生存しているという条件付き確率を考えると

・・・②

となります。これをt年生存確率といい、

・・・③

と表します。

 

次に、②の余確率を考えると

・・・④

となり、これをt年死亡確率といい、

・・・⑤

で表記できます。

 

◆保険金現価を表す確率変数

死亡時に即時に一時金を支払うといった連続型保険などのの支払いに関して、この保険金を表す確率変数は、

・・・⑥

と表すことができますのバーは即時払いを表しています。

の確率密度関数は、です。

の期待値は、

・・・⑦

となっており、これは、

・・・⑧

保険金を即時に支払う終身保険となっています。

このの2次モーメントは、

・・・⑨

となっており、の分散は、

となります。

 


問題1 確率変数Z ★★☆☆☆

x歳の人が死亡するまでの年数を確率変数とするとき、の分散として最も適切なものはいずれか。

・δを利力とする。

・死力は年齢に関係なく一律cとする。

(A) (B) (C)

(D) (E)

 

【年金数理人 平成26年】


◆解答解説

これは、保険金現価を表す確率変数の分散、つまり即時払終身保険についての分散を求めていることだとわかる。

・・・❶

より、となります。また、より❶は

となるので、(A)が正しい。

 

 

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