今回は、年金のうち確定給付年金について考えていきましょう。
確定給付年金は、何が確定しているのかというと『給付の算定方式』が確定している年金のことを言います。
給付の算定方式は日本においては、主に
- 定額方式:定額方式は入社年月日から退職までの勤続年数・退職事由ごとに退職金テーブルを作成し、金額を規定する方式
- 最終給与比例:定額方式と同様に算定用テーブルを規定し、さらに乗率を退職金算定給与に乗率をかけて退職金・年金を算出する
- 累積給与比例:在職期間中の給与の累積に一定割合を乗じる方式
- ポイント制:在職期間中の資格・役職に応じたポイントの累積にポイント単価を乗じたものに、一定割合を乗じる方式
- キャッシュバランスプラン:基準給与の一定割合の累積額(持分付与額)と経済指標などと連動性する利息の累計額(利息付与額)の元利合計、いわゆる仮想個人残高をもとに給付を算定する方式
と上記のように主に5種類に分類することができます。
割と多種多様な種類があり、日本独自の多様性あふれる年金制度の特徴となります。
◆退職一時金を年金化へ
上記のように給付算定方式が多様なのは、日本の企業年金制度が多様な退職一時金を年金化する形で移行されてきたという背景があります。
日本の退職一時金制度の歴史は江戸時代の『のれん分け』までさかのぼります。その後、第一世界大戦後の失業保険の代わりとして、解雇手当をたどり、第二次世界大戦後の労働組合の発展・発達とともに普及しました。
爆発的に広まったのは、1950年になります。退職一時金制度は、おもに「最終給与比例制度」が中心となり、普及してきましたが、1980年頃の安定成長期になるとともに、沈金上昇により、退職コストの上昇が上昇や企業収益の低迷などもあり、退職金のコストを抑制しようという動きになっていきます。
そのため、算定方式の多種多様な見直しがなされ、細分化されていったという経緯があります。
◆退職金を年金にする際
多様化した退職一時金を年金化する際には①、②といった方法で年金に置き換えていきます。
①退職金の全額を年金に置き換える
②退職一時金の一部を年金に置き換える
