今回は、年金数理を考えるうえで重要な三つの勢いである利力、死力、昇給力のうち、死力について見ていきましょう。
死力は、
\(μ_x=-\frac{1}{l_x}\frac{l_x}{dx}\)・・・①
\(μ_{x+t}=-\frac{1}{l_{x+t}}\frac{l_{x+t}}{dt}\)・・・②
という形で表すことができ、特に2つ目の式を変形すると
\(μ_{x+t}=-\frac{l_x}{l_{x+t}}\frac{l_{x+t}/l_x}{dt}\)
=\(-\frac{1}{_tp_x}\frac{d_tp_x}{dt}=-\frac{d}{dt}log{_tp_x}\)・・・③
また、③の式から、
\(_tp_x=exp(-\int_{0}^{t}μ_{x+s}ds)\)
という関係がわかる。これより、死力から生存確率を計算することができることがわかります。
さらに、③の式の両辺に\(_tp_x\)を乗じる下記のように変形すると
\(_tp_x・μ_{x+t}=-\frac{d_tp_x}{dt}\)
=\(_tp_x・μ_{x+t}=-\frac{d(1-_tq_x)}{dt}\)
⇔\(\frac{d_tq_x}{dt}=_tp_x・μ_{x+t}\)・・・④
という関係も成り立ちます。これの両辺のtについて積分すると、
\(_tq_x=\int_{0}^{t}{_sp_x}・μ_{x+s}ds\)・・・⑤
であるということがわかります。⑤の式としたの離散型の式比較してもらうと
\(_tq_x=\sum_{s=0}^{t-1}{_sp_x}・q_{x+s}\)
\(μ_{x+s}ds\)が瞬間的な死亡率の働きをしていることがわかります。
問題1 死力と不等式 ★☆☆☆☆
死力\(μ_x\)がxについて、単調増加関数である時、\(μ_x\)と\(q_{x-1}\)の大小関係を求めなさい。
◆解答解説
\(q_{x-1}=\int_{0}^{1}sp_{x-1}μ_{x-1+s}ds<\int_{0}^{1}μ_{x}ds=μ_{x}\)
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こちらの本では、死力についての考察などがより詳細に記載されています。
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