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【芸術投資数理】号数と号単価

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今回は、号数と号単価について考えていきましょう。

平面絵画の価格を判断する一つの方法として、号数と号単価の関係があります。

 

号数は、キャンバスのサイズを表す単位となっています。号数は長辺の長さにより数字の大きさが分類されており、長辺に対して短辺の長さにアルファベットのS,F,P,Mが当てはめらており、それぞれの長さはS>F>P>Mの順で長くなります。

号数 長辺の長さ(単位 mm)
0号 180
1号 220
SM 227
2号 240
3号 273
4号 333
5号 350
6号 410
8号 455
10号 530
12号 606
15号 653
20号 727
25号 803
30号 910
40号 1000
50号 1167
60号 1303
80号 1455
100号 1620
120号 1940
130号 1940
150号 2273
200号 2590
300号 2910
500号 3333 

・S=(Square 正方形:長辺と短辺の比率は1:1)

・F=(Figure人物:長辺と短辺の比率は(√5-1):1)

・P=(Paysage風景:長辺と短辺の比率は√2:1)

・M=(Marine海景:長辺と短辺の比率は(√5+1):2)

の意味を持っており、Sを除いて比較的、人物や海景などを描くのに適しているといわれております。Mは黄金数φが\(φ=\frac{1+√5}{2}\)から、黄金矩形(黄金矩形)であることもわかります。

また、各号数の数を見てもらうときりが悪い数字となっていることがわかります。

これは、フランスで使用されていた規格をベースに尺寸単位に置き換えた もので、更に1959年に尺貫法の廃止によりメートル法に換算されたため、やや気持ちの悪い数字となっています。

このように、号数は日本で用いられている平面絵画の大きさを表すものとなっています。

 

◆号単価(号評価)

平面絵画は嗜好品であり、1つの絵画を販売、購入する場合に値段設定が難しくかつ価格の根拠の提示が弱いという性質があります。

そういった、価格設定のために、専門家監修のもと「号単価(号評価)」という制度が日本では用いられることがあります。

これは、絵画作品の価格を

作品の価格=号数×作家ごとの号単価

を用いて、価格決定するものであり、販売者、購入者ともにある程度の適正価格を

把握しやすくなります。


問題1 号数と号単価

あるギャラリーで販売されている日本の作家Aによってキャンバスに書かれた油彩画が2つある。作品『無題』は長辺が455mm(8号)で価格が70,400円となっている。作品『融合』は、長辺が652mm(15号)で132,000円であった。

この作家Aの油彩画の号単価を求めなさい。


◆解答解説

70,400÷8=8,800

132,000÷15=8,800

とわかるので、このギャラリーでは号単価で作品の値段を設定している可能性があります。また、号単価は、1号あたり8,800円とわかる。


実際の某ギャラリーでの作品をもとに作問してみた。この作家の油彩画の号単価は、8,800円だったが、ワトソン紙に描かれた水彩画の号単価は3,850円だった。

同じ作家でも描画材や支持体によって、号単価は異なることが実際に調べてみるとわかる。

ワトソン紙 – わとそんし | 武蔵野美術大学 造形ファイル


 

◆好きな作家の号単価を調べてみましょう。

プライマリー市場において、自分の気に入った作家がいる場合は、その作家が平面絵画の作品を作っているのであれば、その価格をもとに描画材や支持体別に号単価をある程度把握しておくことで、自身が作品を購入する際の価格をある程度予想することができます。

 

 

参考サイト:

絵画のサイズと号数 – 絵画の基礎知識|いつき美術画廊

絵画標準サイズ – かいがひょうじゅんさいず | 武蔵野美術大学 造形ファイル

 

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